こんにちはAkitoです。長年使ってきたメガバンクや地方銀行。給与振込や公共料金の引き落としで“なんとなく”使い続けている人も多いと思います。
しかし、それがあなたにとって大きな損失になっているんです。
今回は、「なぜ今すぐネット銀行に切り替えるべきか」を、実体験も交えながら解説します。
まだメガバンクや地方銀行を安心だと思っていませんか?
近年、メガバンクの貸金庫から行員が顧客の金品を盗むという事件があったのをみなさん覚えているかと思います。
みずほ銀行は18日、支店の行員が貸金庫から顧客の現金を盗み、6年前に懲戒解雇処分にしていたと公表しました。
大手銀行 貸金庫めぐる不祥事相次ぐ 三菱UFJに続き みずほでも
貸金庫をめぐっては三菱UFJ銀行でも巨額の窃盗事件を受けてサービスの見直しを検討していますが、大手での相次ぐ不祥事の発覚で貸金庫の管理体制の抜本的な強化は今後、金融業界全体で求められそうです。
メガバンクでの行員による金品の窃盗という不祥事が続き、金融機関自体の信頼に関わってしまっています。
加えてみずほ銀行では、2021年に大規模なシステム障害が相次ぎ、ATMの停止や振り込み遅延などで社会全体に大きな影響が出たことを覚えている方もいるかもしれません。
このようにメガバンクといえども数々の問題を起こしており、有名なメガバンクや昔からの地方銀行だから安全なんだと過信することはできなくなってきています。
メガバンクや地方銀行のような従来の銀行なら安全だと盲目的に過信してしまうと、大きな損失を被ることになってしまうかもしれません。
ATM手数料・振り込み手数料などがじわじわ効いて大きな損失に
多くのネット銀行では、振り込みやATM引き出し手数料が、一定回数まで無料になる仕組みが一般的です。
しかし、メガバンクや地方銀行では、ATMでの引き出しに110〜330円、他行への振込手数料は1,000円近くかかることもあります。
たとえば、月にATMを3回利用し、他行への振込を1回行うとしましょう。
多くの場合、引き出し1回220円、振込880円程度なので、
- 引き出し:220円 × 3回 = 660円
- 振込:880円
合計:月1,540円、年間では18,480円にもなります。
地味に痛い金額ではないでしょうか?
もしコンビニでこまめに現金を引き出していれば、この額はさらに増える可能性があります。1〜2万円程度を「誤差」と思える方なら問題ないかもしれませんが、そうでないなら、この手数料は確実に家計を圧迫します。
店舗対応の良さは過去の話
「実店舗があるから安心」と思う方もいるかもしれませんが、一体何が安心なのでしょうか。この問いは「実店舗があるから安心」と感じている方々を否定しているわけではなく、改めて実店舗があることの何がメリットなのかを考えてみてほしいのです。
一般的に実店舗があるメガバンクの強みと思われることを考えてみました。
対面サポートが受けられる
店舗の窓口では、口座開設や各種手続きを直接担当者と話しながら進めることができます。高齢者でATMの操作に不安がある方などにはよいサービスですが、ATMの使用に問題が無い方やスマホが操作できる方にはまったくもって不要なサービスです。
ネット銀行なら自身のスマホでいつでもどこでもそういった手続きができるのですから。
高額融資や法人向けサービスに強い
メガバンクの利点はその資金力です。数億円規模の高額融資にも対応可能で、法人の場合には専任の担当者がつき、経営相談や資金繰りのアドバイスなど、きめ細かいサポートを受けられます。
ですので、今これを読んでいる方々が数億円規模の融資を引く方であったり、法人の場合はメガバンクを利用するメリットはあると思いますが、大金持ちでない一般の方々がメガバンクをその資金力や融資を理由に普段使いするのは、正直あまり意味がありません。
全国規模のサービス網
メガバンクは全国どこでも支店やATMを見つけられ、どこでもサービスを受けられる利便性があります。
しかし、ネット銀行ならコンビニのATMなどで現金をいつでも引き出せますし、全てのサービスはスマホで完結します。しかも多くのネット銀行では、条件付きでATM手数料が無料になるのです。
店舗対応はむしろ「非効率」
私自身、ゆうちょ銀行と地方銀行で口座解約をした際、以下のような流れでした:
- 整理券を取って待機(10分以上)
- 呼ばれて確認作業(5分)
- 再び待機(10分)
- 再度呼ばれて解約手続き(15分)
合計で30分以上かかりました。
平日に訪れたにも関わらずです。もちろん混雑状況や担当者によって差はあるでしょうが、私の実体験としてはこれが現実でした。
しかも、これらの手続きは平日の9時〜15時という非常に限られた時間帯でしか対応してもらえません。いったい誰がその時間に銀行に手続きに行けるのでしょうか。
多くの人にとって、銀行に行く時間を確保するのは難しいはずです。
一方、ネット銀行なら24時間365日、スマホで手続きが可能です。
今や、「窓口があること」はむしろ不便で、デメリットになりつつあります。
窓口では「割高な金融商品」を勧められることも
銀行窓口では、よく分からない金融商品を勧められることがあります。
最近はNISAやiDeCoなどの投資ブームにより、投資を始める人も増えていますが、実は長期的な資産運用という観点から見ると、投資すべき商品は低コストで優良な特定のいくつかのインデックスファンドに限られます。
しかし、銀行では手数料が高く、パフォーマンスの悪い毎月分配型ファンドなどが勧められるケースがよくあります。
簡単に言うと手数料が高いのに成績は悪い、ぼったくり商品を勧められてしまう事があるということです。
銀行にとって、窓口業務には人件費がかかります。
インデックスファンドは低コストゆえに利益が出にくく、銀行は「儲かる商品」を売りたいのです。
こうなってくると、銀行窓口はメリットでないどころか、デメリットになってしまう場合もあるということです。
今やネット銀行の方が「セキュリティ面」も優れている
この記事の冒頭でも触れましたが、メガバンクであっても数々の不祥事が起こっています。
「ネット銀行は不安」という声もありますが、現在のネット銀行はセキュリティ性能が非常に高いです。
その一部をご紹介します。
二段階認証
ネット銀行では、ログイン時や送金・振込時に二段階認証が一般的に導入されています。
二段階認証とは「IDとパスワード」だけでなく、「スマホに届くワンタイムパスワード(OTP)」や「認証アプリ」など、もう一つの確認手段が必要になる仕組みです。
多くのネット銀行ではワンタイムパスワード 専用アプリを提供しています。
このパスワードは一定時間ごとに自動で変更され、毎回異なる番号が表示されます。 一定時間ごとに自動で更新されてしまうため、一度何らかの方法でワンタイムパスワードが漏洩したとしても、次回は使えなくなってしまいます。 そのため、非常にセキュリティが高いと言えます。
一方、多くのメガバンクや地方銀行の場合は、キャッシュカードとたった4桁の暗証番号でいとも簡単にATMから引き出しや振り込みができてしまいます。
不正検知システム(AIによるモニタリング)
ネット銀行の多くはAIなどによる不正取引検知システムを導入しています。
過去の取引履歴や行動パターンなどから異常な動きをリアルタイムで検知し、海外からの突然のアクセスや、大金の送金、普段と違う端末でのログインなどがあると、ロックや警告を出すようになっています。
取引が発生したタイミングでスマホに即座に通知されるサービスも標準装備されていますので、不正な取引に利用者側もすぐに気づけるようになっています。
端末認証とアクセス制限
先ほどの不正検知システムでも言及しましたが、初めて利用する端末からログインする際に、登録済みのメールアドレスや電話番号への確認コード入力を要求される機能も標準装備されている場合が多いです。
見知らぬ端末からのアクセスをブロックし、利用端末を限定することにより、セキュリティを高めることができます。
また、海外からのアクセスを制限する等の設定もスマホからワンタップで設定することができます。
皆さんが日本に暮らしているのなら常に海外からのアクセスは制限していた方がよいでしょう。
最後に
メガバンクは、大企業への大口融資や法人向けサポートにおいては強力な存在です。
地方銀行も、地域に根差した中小企業支援で欠かせない役割を果たしています。
しかし、私たち一般の利用者が「日常使いの銀行」として見るなら、ネット銀行の方がメリットは大きいと言えるでしょう。
- 各種手数料が安い
- 24時間スマホで完結する手続き
- 高いセキュリティ性
- 不要な金融商品の勧誘もない
「どのネット銀行を選べばいいのか分からない」という方のために、今後おすすめネット銀行についての記事も公開予定です。ぜひチェックしてみてください。
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