結婚費用を100万円安く!満足度を下げない式の作り方【その3:費用を抑えるための実践テクニック編】

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前々回の記事では「なぜ結婚式は高くなるのか」、前回の記事では「見積もりを複数取ることの重要性」についてお話ししました。
第3弾となる今回の記事では、実際に結婚費用を安くするための考え方や実践テクニックをいくつか紹介していこうと思います


絶対に譲れないものを1つ決める

結婚式には魅力的なオプションが多く、欲張るとあっという間に高額になります
どれも非常に魅力的ではありますが、あれもこれもと欲張れば、目玉が飛び出るような金額になることも珍しくありません。

人数や式場にもよりますが、『ゼクシィ』などの結婚式実例でも、費用が500万円台、場合によっては1000万円を超える披露宴となった例も報告されています。

参考:みんなのウェディング:https://www.mwed.jp/community/questions/15154

満足度を保ちつつ費用を抑えたいなら、「譲れないものを1つだけ決め、それ以外は妥協する」というのが現実的です。
実際、私たちは装花を最低限にしましたが、非常に美しいテーブルメイクでしたし、ブーケも安価なものを1本だけ用意しましたが、全く貧相には見えず、何の問題もありませんでした。


DIYや外部サービスを活用しよう

多くの式場では、DIYでの持ち込みや外部サービスの利用を認めています。
前回の記事でも触れましたが、中には持ち込み料がかかるものもあるため、複数の式場をめぐって、何にどれくらい費用がかかるかを確認しておくことが重要です。

いずれにしても、費用を抑えて素敵な結婚式にするために、DIYには大いに挑戦する価値があります。
また、ものによってはDIYよりも、ネットで外注した方が安く、かつ高クオリティに仕上げてもらえるケースもあります。
DIYが大変そうなものは、ぜひ外注サービスを活用してみてください。


ペーパーアイテム(招待状・席次表・席札・メニューなど)

最もDIYされやすいのがペーパーアイテム類です。
自分で作成すれば、席札の裏に手書きメッセージを添えるなど、手作りならではの温かみや演出が可能ですし、コストも大幅に抑えられます。

私たちは、席札とメニューを自作し、招待状と席次表は式場に依頼しました。
作成の手間や完成度を考慮し、自作と式場依頼をうまく使い分けるのが良いと思います。

最近では、LINEなどのメッセージアプリで送れるWEB招待状も増えており、若いゲスト中心の場合はおすすめです。
ただし、高齢の親族がいる場合は、紙の招待状の方が無難かもしれません。

式場にすべてお願いすると、数万円〜10万円以上かかることもあるため、ばかにできない金額です。
すべて自分で作らなくても、市販のテンプレートや、楽天・Amazonなどで販売されている一式セットを使えば、簡単に安く用意することもできます。


ウェルカムボード・ウェルカムスペースの装飾

ゲストを迎えるためのウェルカムボードやスペースの装飾も、ちょっとした工夫で費用を抑えながら、おしゃれに演出できます。

式場に依頼すると、ウェルカムボードだけで1万円〜3万円、ウェルカムスペースの装飾と合わせると10万円以上かかることも。
しかし、自作やテンプレートの活用で、数千円で済ませることも可能です。

私たちは、妻がなぜか「美女と野獣」風の招待状だったため、私が画像編集ソフトで1輪のバラの写真を使ってウェルカムボードを作成しました。
これだけで約1万円の節約になりました。

今なら、ChatGPTをはじめとした画像生成AIに描かせることもできるかもしれません。

装飾についても、私たちが選んだ会場は英国風の建物で、もともと雰囲気が良かったため、無料サービス分のみで十分満足できました。


ブーケ・ブートニア・リングピロー

これらも工夫次第で節約可能です。
造花や手芸キットを使ってDIYすれば、数千円で用意できますし、ネットでの購入や外注も選択肢に入ります。

私たちは生花にこだわりたかったため、DIYはせず、式場に依頼しました。
外部のお花屋さんでブーケを作ってもらうことも検討しましたが、持ち込み料を含めると式場にお願いするのと金額がほぼ同じだったため、最終的に式場に依頼しました。

一番安いグレードでお願いしましたが、とても満足のいく仕上がりでした。

リングピローは、結婚指輪購入時にお店からプレゼントされたものをそのまま使用しました。
そういった特典がない場合は、自作するのも楽しいと思います。


ムービー(プロフィール・オープニング・エンドロール)

費用増加の温床と言っても過言じゃないのがムービー類です。
式場に依頼すると1本10万円前後、エンドロールは当日撮影付きで18〜20万円以上になることもあります。

私の場合は動画編集ができたため、プロフィールムービーを自作しましたが、完成までに数か月かかりました。
時間的コストは非常に大きいです。

動画編集が得意な友人に頼むのも一手ですが、最近では「ココナラ」などで2〜3万円以下で制作を請け負ってくれる方も多く、テンプレート販売も充実しています。
手間を抑えて節約したい場合は、外注サービスが非常に有効です。


外部カメラマン・ビデオグラファー

写真撮影やアルバム作成も、大幅な費用増加の要因です。
式場によっては、外部業者の「持ち込み撮影」が可能なところもあります。

ただし、写真・アルバムは式場の大きな収益源のため、持ち込み料が発生したり、披露宴はOKでも式中の撮影はNGというケースもあります。

可能であれば、信頼できる外部業者にすべて依頼できるのが理想ですが、式場との調整が必要です。
式場に依頼した場合、撮影+アルバムで15〜40万円を超えることもあります。

私個人の意見としては、撮影OKな式場であれば、式も披露宴も一人の友人に撮影をお願いし、後日データを受け取ってカメラ屋さんやオンラインアルバムサービスでアルバムを作るのが最もコスパが良いと考えています。


司会者・アテンドスタッフ

式場専属ではなく、外部から司会者や進行スタッフを直接手配するケースも増えています。
それが可能かどうか、また価格やクオリティの比較検討が必要です。

安くて信頼できる業者を見つけられた場合は、一考の価値があります。


装花(生花・造花)やブーケの外注

式場提携外の花屋やフローリストに依頼することで、費用を抑えることが可能です。
トータルでブーケと装花を一任できれば、雰囲気の統一感も出せます。

ただし、信頼できる業者を見つけ、式場と調整を行う手間がかかります。
式場としても自社提携の方がスムーズなため、特別に安くなる場合でない限り、式場依頼の方が安心かもしれません。


演奏者やパフォーマー

演奏者を招きたい場合、式場経由だと割高になることが多いため、直接依頼した方が費用を抑えられます。
こちらも式場との調整になりますので、まず演奏者などを呼んでもいいかと、式場手配の場合の料金を確認したうえで、外部の演奏者やパフォーマーを探してみましょう。


時間に余裕を持つことが最も大切かもしれない

DIYするにしても、外注サービスを利用するにしても、複数の見積もりを取るために式場をめぐるにしても、持ち込み料などを調べるにしても、すべて時間がかかります。
時間に余裕がなければ、良い選択をするのは非常に難しいでしょう。

結婚式の日程が近ければ、そもそも式場めぐりすらできません。
DIYすると決めても、完成が間に合わなければ、途中で外注か式場依頼に切り替える必要が出てきます。

外注や式場も、式の直前では対応できないことが多く、最悪の場合、ウェルカムボードやムービーなしの結婚式になってしまうかもしれません。

また、演奏者などを外部から招く場合も、早めにお願いしないと、スケジュールが埋まってしまっている可能性があります。

結婚式は、一つひとつ先手を打って進める必要がある一大イベントです。
計画性を持ち、主体的に動くことが大切です。
初めての共同作業はケーキ入刀ではなく、この結婚式準備かもしれません。

ここで、パートナーがどれだけ計画性やリーダーシップを持って進められるかを見ることができます。
幻滅されないよう、ぜひ積極的に参加してください。

極論を言えば、お金をかければ式場に丸投げできます。
ただし、その場合には100万円を優に超える費用が余計にかかると考えておいた方が良いでしょう。


まとめ:時間に余裕を持ち、できることは自分でしよう

例えば以下の項目を式場にお願いしたとします。

  • 招待状・席次表・席札・メニューなどのペーパーアイテム:5万円
  • ウェルカムボードやウェルカムスペースの装飾:5万円
  • 装花やブーケ、テーブル装飾のグレードアップ:10万円
  • ムービー各種:40万円
  • 写真・動画撮影&アルバム:40万円

この項目だけで、すでに100万円がかかってしまいます。

ここに加えて、譲れない1つを決めずに「あれもこれも」と手を出していくと、
食事のグレードアップ、2着目のカラードレス、和装、お色直し用のヘアメイク、各種演出……と、100万円どころか数百万円の追加費用が発生する可能性もあるのです。

これらを避け、費用対効果を見極めるには、十分な時間的余裕が必要です。

「まだ式まで時間があるから大丈夫」と思わず、早めに決められることは積極的に進めていきましょう。

それでも結婚式直前にはかなりバタバタします。
余裕を持って行動し、一生に一度の素敵な式を安心して、満足のいく形で迎えてください。


次回の記事では「ココナラ」をはじめとした、結婚式に便利なリンク集などを予定しています。
ぜひ、他の記事もご覧ください!


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